転職したい全ての人が必ず知っておくべきこと|流れ・判断基準・手段など
「転職したいと思ったけど、何から始めていいかわからない」
「初めての転職で不安だ」
「自分に向いている仕事ってなんだろう」
こんな悩みをお持ちではないでしょうか。
学生時代に行った就職活動と同様に、転職活動にも流れがあります。
流れを理解しないまま転職活動を行うと、転職するまでに時間がかかります。
また最悪の場合は、転職に失敗してしまうでしょう。
なぜなら、転職には明確な正解があるからです。
こんなことを聞くと、転職しない方が良いのだろうかと、躊躇してしまいますよね。
しかし「転職したい」ということは、現在に不満があり、叶えたい理想があるのです。
ここで質問です。
「10年20年後の理想を叶えた未来の自分から、現在の自分の姿を見てください」
現在の働き方は正しいと言えますか?
違和感を覚えるのであれば転職を検討してみましょう。
正しく転職することで、自分の持っている能力を最大限発揮できます。
また、転職活動を通じて、今まで気づかなかった長所や短所に気づくこともできるでしょう。
転職で失敗しない流れ
転職すべきかの判断基準
転職を決断したらやるべき準備
をお伝えします。
具体的には、
1章で転職したいと思ったら最初に知っておくべきこと
2章で転職すべきかの判断基準
3章で転職を決断したらやるべき準備2つ
について説明します。
転職活動は平均で3か月~半年ほどかかります。
本記事を読んで、今日から転職活動をスタートしていきましょう。
1章:転職したいと思ったら最初に知っておくべきこと
転職したいと思ったら知っておくべきことは、「転職には流れが存在する」ということです。
1章では、転職したいと思ったら最初に知っておくべきことの全体像を簡単に說明します。
その後、各ステップについて2章以降で詳しく説明していきます。
1-1:転職で失敗しないための「流れ」を知る
転職で失敗しないためには転職の流れを理解しましょう。
その流れを3ステップに分けてお伝えします。
1-2:転職したい人が転職成功させる流れ3ステップ
転職したい人が転職を成功させる流れで重要なのは以下3点です。
- 転職すべき判断基準を知る
- 転職を決断し準備する
- 実際に転職活動を行う
それぞれ説明していきます。
1-2-1:①転職すべきなのか判断基準を知る
転職すべきかの判断基準は「今の悩みが転職によって解決できるかどうか」です。
現在の職場で発生している悩みが、転職先で発生しないとも限りません。
同じような悩みが発生しそうな場合は、転職しない方が良いでしょう。
具体的には2章で説明します。
1-2-2:②転職を決断&転職の準備をする
転職することで今の悩みが解決できると思ったら、転職を決断しましょう。
中途半端な気持ちで転職しようと思うと、ダラダラと転職活動期間が延びます。
また、最悪の場合失敗してしまうからです。
次に転職の準備をします。
自己分析や履歴書、職務経歴書の準備を整え、転職サイトにも登録をしましょう。
具体的には3章で説明します。
1-2-3:③実際に転職活動を行う
転職サイトへ登録が終わったら、転職活動のスタートです。
転職サイトに掲載されている企業を調べて応募しましょう。
現在の悩みが解消されて、理想の暮らしができるよう、転職を成功させましょう。
具体的には4章で説明します。
2章:転職すべきかの判断基準
転職することで、すべての人が理想を叶えて幸福になれるとは限りません。
2章では「本当に転職するべきか」の判断基準について説明します。
2-1:転職の判断に必要なのはこの3つ
転職の判断に必要な要素は以下の3つです。
具体的には、
- 妥当な転職理由を理解する
- 転職のメリットデメリットを理解する
- 年齢による転職の理解
です。
それぞれ説明していきます。
2-1-1:①妥当な転職理由
転職理由は、転職先企業の立場に立って考えることが重要です。
今の会社に不満があって辞めるのは事実ですが、その事実を踏まえて、ポジティブな転職理由を考えましょう。
転職先企業は「応募者が入社後すぐに辞めてしまわないか」を見極めます。
そのため「現職・前職の嫌だった点、不満に思ったこと」ではなく、「自分の理想とするキャリアプラン・働く目的を実現するために最適ではなかった事柄」という観点で転職理由を考えてみるのが良いでしょう。
具体的には2-2で説明します。
2-1-2:②転職のメリデメの理解
転職することで不満が解消されて、理想が叶えられます。
しかし、転職にはメリットだけではありません。
デメリットも存在します。
例えば、現在の人間関係に不満があったとします。
転職することで、人間関係を解消することがメリットです。
しかし、転職成功後は、人間関係をゼロから構築していかなければならないという、デメリットがあります。
具体的には2-3で詳しく説明します。
2-1-3:③年齢的に転職は現実的か
若い人なりの転職、年齢を重ねている人なりの転職があるので、どの年齢でも転職は現実的です。
転職は30代前半までにした方が良いという噂を聞きますが、実際はそんなことありません。
2022年に転職を成功した年代別のデータを見ると、
- 20代が50%
- 30代以上が50%
なので、年齢に関係なく転職を成功させていることが分かります。
しかし、基本的には年齢が若い方が転職には有利になることが多いです。
有利というよりも、選べる幅が広いでしょう。
なぜなら、未経験として会社が受け入れる場合は、若い方が育てやすいからです。
一方で年齢を重ねて転職する場合は経験・スキルを重視される場合が多くなるので、自分の持っている経験・スキルを確認することが大切です。
これらを踏まえたうえで現実的かどうかの判断をするならば、どの年代でも転職は現実的と言えます。
2-2:①良い転職理由・悪い転職理由
ここでは、転職を成功させるために必要な良い転職理由と悪い転職理由を説明します。
相手企業の採用担当者の気持ちになって考えると分かりやすいです。
2-2-1:良い転職理由
・ポジティブな理由の例
①現在の不満を伝える
私は、働いている会社の風通しの悪さが不満で転職しようと思いました。
②その不満を同僚や先輩、会社と話し合った結果解消されなかったことを伝える。
同僚や直属の上司に提案や相談をしたものの、改善される雰囲気がなく、半年以上も改善が見込まれませんでした。
周りの仲間が意見を言わないタイプだとわかった私は、自分から意見を言うように努力したのですが、どうやら私の意見が途中で止まっているようです。
見て見ぬふりをしているような会社では、なにも解決しないと感じました。
③自分のスキルや経験を生かして転職先企業で力になりたいと伝える
私は今まで○○の業務につき、○○のスキルを持っています。
将来的にはこれらの経験を活かし○○の業務に携わりたいと考えています。
また、自分の意見を積極的に言うので、御社の風通しのいい社風に合っていると思い志望しました。
2-2-2:悪い転職理由
・ネガティブな理由の例
①現在の不満を伝える
私は、働いている会社の風通しの悪さが不満で転職しようと思いました。
何か問題点が発生した場合、先輩や上司に相談するのですが「わかった」の一言で終わってしまい、問題が改善されません。
そのうえ、現場の状況をしらない上司からの指示を「YES」と受けるだけで「NO」と言えない先輩や上司に不満を持っています。
このままではダメだと思い転職しようと考えました。
2-3:②転職のメリット・デメリット
転職のメリット・デメリットを知ることで、「本当に転職すべきか」が理解できます。
ここでは、よくある転職におけるメリット・デメリットを説明します。
2-3-1:転職のメリット
・年収がアップする可能性がある
現在の年収に不満がある、という理由で転職した場合は、大きなメリットになります。現在の経験・スキルをそのまま生かせる即戦力として採用される場合は年収アップが期待できます。
・前職の人間関係の悩みが解消される
上司からのパワハラなどの人間関係で転職する場合は、大きなメリットになります。
単純に人間関係がリセットされるので、転職後に上手く人間関係を構築することが重要になります。
・新しい経験・スキルが身に付き、キャリアアップできる
現在の仕事でスキル・キャリアアップが望めない、という理由で転職した場合は、大きなメリットになります。
年齢が若いうちは色々な業種にチャレンジしてみるのも良い経験になります。
・ワークライフバランスが整い、自分が望む働き方ができる
残業時間が多い、休日が少ないという理由で転職した場合は、大きなメリットになります。
自由な時間が増えると、自分の本当にやりたいことが見えてきます。
空いた時間で、副業や趣味に時間を使えるのは良いですね。
2-3-2:転職のデメリット
・年収が下がる可能性がある
未経験の仕事をする場合は、基本的に年収は下がります。
新しい経験をする自己投資と考えると良いでしょう。
・新たな人間関係の構築が必要となる
人間関係のリセットを目的として転職をするのであればメリットです。
しかし、社内のパワーバランスや人柄を把握するまでには、1年くらいを要する場合があるので、しばらくは自分の立ち位置を考えながら仕事をする必要があります。
・ローンの返済や借り入れが難しくなることもある
ローンの返済や借り入れをする際には、「勤続年数」「会社規模」「安定性」が審査されます。そのため、ベンチャー企業などに転職した場合などは、こういった審査によるデメリットがあることも覚えておきましょう。
2-4:③【年代別】転職の現実
ここでひとつデータをお見せします。
出典:転職成功者の平均年齢調査【最新版】転職するなら何歳まで?年代別の転職活動のポイントは? |転職ならdoda(デューダ)
このグラフを見ると、「やっぱり20代は成功者が多いな」と感じたでしょうか?
しかし、じっくりみるとこういったこともわかります。
30代以上の転職成功者も50%ほどいる、という事実です。
このデータからもわかるように、20代でも30代でも40代でも、転職を成功させるチャンスはあります。
しかし、年代ごとに転職方法が変わってきますので、ここでは年代ごとの転職方法について詳しく説明します。
2-4-1:20代の転職
20代の転職は、「新しいことにチャレンジしてみたい」「今の仕事は自分に向いていない気がする」といった漠然とした理由を掲げる場合が多いです。
- 社内でいじめられている
- 上司からのパワハラがひどい
- 完全にブラック企業である
こういったことがわかるのであれば転職を検討しましょう。
ただ「まず3年は働いてみよう」という文言にも理由があって、3年働かないと会社の全体像が見えてきません。
- 新入社員の頃は自分のことで精一杯
- 2年目は後輩も入ってきて精一杯
- 3年目で落ち着いてきて周りが見られるようになる
これが「まず3年は働いてみよう」ということです。
20代は「若さ」が最大の武器になりますので自分のやりたい未経験の業種にチャレンジしてみるのが良いでしょう。
2-4-2:30代の転職
20代でがむしゃらに働いてきたからこそ、自分の人生に向き合い、迷いが生まれるのが30代です。
今まで仲の良かった親友と会話が合わなくなってくる時期でもあります。
それは、お互いに進むべき道を明確に決まってきているからです。
30代の転職は、「若さ」という武器がなくなり「経験・スキル」が重要となります。
企業側も即戦力として採用する場合が多いので、自分のスキルを活かせる企業に転職するのが無難です。
また、30代であれば今いる会社でも業務が多く、転職活動に割ける時間も少ないでしょう。
できるだけ効率よく、転職活動を進めていくのがコツです。
2-4-3:40代の転職
40代の転職は、一番慎重に行うべき転職です。
20代30代とは違い、すでに会社の高い地位の方もいるでしょう。
そこで重要となるのは「自分の希望条件」と「相手企業の希望条件」が確実にマッチしているかどうかを確認することです。
双方の希望条件の確認ができない状態で転職することは、大きなリスクです。
そのため、40代の転職は相手企業と密に関係をもてる、転職エージェントサービスを有効に利用して、転職を成功させましょう。
転職エージェントについては4章・5章で詳しく説明します。
2-5:転職すべき人・すべきでない人 のまとめ
2章では
- 妥当な転職理由を理解する
- 転職のメリットデメリットを理解する
- 年齢による転職の理解
について説明しました。
これらを踏まえて転職すべき人、すべきでない人についてまとめていきます。
2-5-1:転職すべき人はこんな人
以下に該当する人は転職を検討しましょう。
- 転職理由が明確になった人
- 転職することがメリットだと感じた人
- 自分の年齢に合わせた転職で成功できそうだと感じた人
2-5-2:転職すべきでない人はこんな人
以下に該当する人は転職しない方がいいでしょう。
- 転職理由が明確にならなかった。
- 転職することのデメリットが多いと感じた人
- 自分の年齢に合わせた転職ができないと感じた人
3章:転職を決断したらやるべき準備2つ
転職する決断ができたら、転職成功に向けて準備をしていきましょう。
- 興味のある「業種」と「職種」を探す
- 自己分析や転職エージェントを利用する
それぞれ説明していきます。
3-1:①興味のある「業種」と「職種」を探す
「業種」と「職種」は「どこで」「何を」するか、ということに似ています。
「業種」と「職種」を理解していきましょう。
3-1-1「業種」とは
業種とは、事業の種類を意味する言葉です。
中部経済新聞が発表している業種一覧表では、12種類に分類されています。
- 「1. 農林・水産業」
- 「2. 林業」
- 「3. 漁業」
- 「4. 鉱業」
- 「5. 建設業」
- 「6. 製造業」
- 「7. 電気・ガス」
- 「8. 運輸・通信業」
- 「9. 卸売・小売・飲食業」
- 「10. 金融・保険業」
- 「11. 不動産業」
- 「12. サービス業」
今働いている仕事はどこに分類されたでしょうか。
それを理解したうえで、次は「職種」について説明します。
3-1-2「職種」とは
職種とは、仕事の種類のことで「何」をしたいのかという具体的な内容です。
例えば
- 営業・コールセンター
- 事務・受付
- 経営・管理・人事
- 広告・マーケティング
- 販売・接客・サービス・モニター
- 工場・製造
- 警備・清掃・点検
- 軽作業・倉庫
- 建築・設計・施工・土木
- 配達・運転・物流
- 教育・保育
- 介護・福祉
- 医療・看護
です。
他にもいろいろな職種があるので、調べてみましょう。
3-2:②自己分析や転職エージェントを利用する
興味のある仕事が見つからないという方は、自己分析や転職エージェントを利用して、自分のやりたい仕事を探すという方法があります。
3-2-1:自分のやりたいことを知る
自分に向いていることは、過去の自分を理解すれば簡単にわかります。
やりたいことは『得意なこと×好きなこと×価値観』で見つかりやすいです。
実は、得意なことであれば、仕事になります。
しかし、好きでない仕事や、価値観に合わない仕事だと、長く続けることができません。
まず、自分の「得意なこと」を見つけてみましょう。次に「好きなこと」、そして最後に「価値観」を見つけましょう。
3-2-2:転職エージェントで他人から見た自分を知る
転職エージェントに関しては後に詳しく説明しますが、転職活動を行う上で、自分専属担当のような役割をもつ人です。
エージェントを利用すると、面談を通じて担当者からの評価を得ることができます。
自分では気づけない自分を知ることができるのでオススメです。
4章:転職サイトよりも転職エージェントの方がおすすめ
転職といえば、転職サイトとおもいがちですが、実は転職エージェントの方がオススメです。
ここでは、代表的な転職活動の仕方を比較して、そのあとで転職エージェントについて説明していきます。
4-1:転職の仕方4種類の比較
転職活動を行う方法は大きく分けて4つあります。
まずは4つの方法の特徴を見ていきましょう。
初心者向けか? | 求人数 | 自由度 | 求人の質 | |
転職サイト | × | 〇 | ◎ | 〇 |
ハローワーク | 〇 | ◎ | 〇 | △ |
直接応募 | × | × | – | – |
転職エージェント | ◎ | 〇 | △ | 〇 |
それぞれ詳しく説明します。
4-1-2:①転職サイト
転職サイトとは、インターネットなどで求人を掲載しているサービスです。
さまざまな業種・職種の求人が数多く掲載されており、転職する本人が自ら検索をし、企業に応募します。
代表的な転職サイトは、
- リクナビネクスト
- doda
- マイナビ転職
- パソナキャリア
などです。
これらのサイトは、転職に慣れていて自分で行動してみたい人にオススメです。
一方で、転職に慣れていない人はオススメできません。
なぜなら、転職で困ったときに教えてくれる人がいないからです。
その場合は、次に紹介するハローワークか転職エージェントを利用するのがよいでしょう。
4-1-3:②ハローワーク
ハローワークとは、厚生労働省が設置する公共職業安定所(職安)とも呼ばれます。
転職サイトとは異なり、自分だけで転職活動をするのではなく、わからないことがあれば、職員の方が相談に乗ってくれます。
自分ですべてを行う転職サイトに比べると、初心者に優しいサービスです。
一方で、掲載企業の良し悪しがわからないことが多いです。
後で説明しますが、ハローワークは求人票の掲載料が無料なので、どんな企業でも求人票を載せられます。
求人数が多いのはメリットですが、ブラック企業の求人もあるということを注意しなければなりません。
初心者向けではあるものの、多少のリスクがあることを覚えておきましょう。
4-1-4:③企業HPから直接応募
応募したい企業が明確に決まっているのであれば、企業に直接応募する方法もあります。
転職といえば転職サイトと思いがちですが、企業に直接応募しても問題ありません。
直接応募になると、企業側にも求人広告掲載費の削減メリットが生まれるので、相手の立場になって考えると、企業としては嬉しいことが分かりますよね。
直接応募だと、自分の熱い想いを企業担当者に直接届けることができるのがメリットです。
その一方で、給料や勤務地の交渉などを自ら行わなければならないというデメリットがあります。
4-1-5:④転職エージェント
転職エージェントは、転職サイトとハローワークを掛け合わせたようなサービスです。
もちろん無料で利用できます。
企業とのやりとりをエージェントの方が代わりにやってくれるので、転職初心者向けのサービスです。
ハローワークとは異なり民間の会社が運営しているので、ブラック企業の掲載は少ないです。
なぜなら、ブラック企業の掲載をすることで、運営会社の評価が下がることになるからです。
そうなると、利用する人が居なくなってしまうので、慎重に掲載企業を選定していると言えます。
また、転職サイトに掲載されていない求人を紹介してくれる場合も多いのも特徴です。
4-2:最も成功率が高いのは転職エージェント
転職の方法4つを比較すると、初心者向けのサービスは転職エージェントであることがわかります。
さらに、初心者向けであることに加えて、転職成功率が高いのも転職エージェントです。
理由は、求職者が転職成功したときに初めて転職エージェントの運営会社が儲かるからです。
後にコラムでお伝えしますが、なぜエージェントサービスが無料で使えるか考えたことはありますか?
実は、転職エージェントは、求職者ではなく転職成功先の企業から報酬をもらうことで成り立っているのです。
そして、転職エージェントが報酬をもらえるのは、求職者の転職が実現したときのみです。だからこそ、担当エージェントも転職に本気で向き合ってくれるのです。
このように、転職エージェントは本気で向き合ってくれて、しかも無料で使えるわけですが、もちろんメリットだけではありません。
例えば、転職を急かされたり、特定の企業をゴリ押しされたりする場合もあるので、気を付けましょう。
【コラム】転職サービスが無料な理由
転職サイトやエージェントがなぜ無料か、気になったことはありませんか?
民間企業が運営しているのであれば、利益がないと運営ができません。
つまり、転職サイトや転職エージェントには利用者からお金をもらう以外で収益が発生しているのです。
・転職サイトが無料な理由
転職サイトに求人を掲載する「掲載費」が収入になっているから。
掲載料金は数十万円~数百万円
・転職エージェントが無料な理由
転職サイトとは異なり、掲載ではなく、求職者が転職を成功した場合に支払われる「成功報酬」という収益モデルになっています。
成功報酬金額は、理論年収の約30%と言われています。
なお、ハローワークが無料な理由は、国が運営するサービスだからです。
ハローワークは、雇用保険加入者の雇用保険料(会社負担分含む)と国の補助で成り立っています。
そのため、求職者は無料で利用できます。
5章:【特徴別】おすすめの転職エージェント8選
ここからは、実際にエージェントを利用することを想定して、
- 「総合型」
- 「特化型」
に分けて紹介します。
5-1:「総合型」おすすめの転職エージェント
「総合型」とは、業界や職種を幅広く取り扱っている転職エージェントです。自分では気づけなかった長所を見つけて幅広い転職を目指したい人にオススメです。
- リクルートエージェント
- doda
- マイナビエージェント
- パソナキャリア
それぞれ説明します。
5-1-1:リクルートエージェント
国内最大級の求人を誇るエージェントサービスです。(約440,000件+非公開求人 約324,000件) 求職者の2人に1人は登録しているので、エージェントを使うのであれば、初めに登録しておきたいですね。
5-1-2:doda
リクルートエージェントに次ぐ求人数を持つエージェントサービスです。(200,000件以上 )リクルートエージェントとは違い、転職サイトとしても利用することができるので、いきなりエージェントを使いたくない、という人にオススメです。
5-1-3:マイナビエージェント
上記2社と比較すると求人数は多くありません(非公開)しかし「20代に信頼されているエージェントNo.1」 と公式で表記されているように、20代からの支持が多いサービスです。20代の人は積極的に登録するのがオススメです。
5-1-4:パソナキャリア
パソナキャリアの特徴はサポートの手厚さが特徴です。67.1%が年収アップを達成しているという実績もあるので、担当者の提案力が高いといえます
また、運営のパソナ社自体が女性の働きやすさを重視しているため、女性の転職サポートに強いという点が挙げられます。女性の方は登録してみることをオススメします。
5-2:「特化型」おすすめの転職エージェント
「特化型」とは、特定の業界や職種の求人のみを扱っている転職エージェントです。
現在のスキルや経験を生かし、同じ分野で転職を検討している人や・異業種にチャレンジしたい人にオススメです。
5-2-1:ワークポート
20代のIT系転職に強みを持っているエージェントです。求人数も多く、未経験からの転職も得意としているため、未経験からのIT転職を希望する人にオススメです。
5-2-2:ビズリーチ
年収600万円以上の高年収向けの転職サービスです。登録しておくだけで、高年収のスカウトが届くので、年収アップを目的とした転職をしたい人にオススメです。
5-2-3:レバテックキャリア
ITエンジニア・デザイナーに特化した転職エージェントです。また、レバテックキャリアは経験者向きのエージェントのため、既にITエンジニアとしての経験がある人にオススメです。
5-2-4:ハタラクティブ
フリーターの再就職や20代の転職に特化したエージェントです。応募者の経歴を問わない「人柄採用」「ポテンシャル採用」の案件が多いことが特徴です。他のエージェントでの紹介を断られた場合でも、紹介を受けられる可能性があります。完全未経験の人にオススメです。
6章:転職活動で絶対NGな行動7つ
ここでは、転職活動で絶対にNGな行動を7つ紹介します。
- 「給料(お金)」を転職理由にしてしまう
- たくさんの転職サイトを使ってしまう
- 使う転職エージェントをはじめから絞り過ぎる
- 転職活動中であることを職場の人に伝えてしまう
- 転職先が決まる前に、今いる会社を辞めてしまう
- 転職先が決まらず焦ってしまう
- 面接時に前職の愚痴をこぼす
これらの行動について詳しく説明していきます。
NG行動をしないように注意しながら、転職を成功させましょう。
6-1:「給料(お金)」を転職理由にしてしまう
転職理由は「お金」ではなく「その仕事がしたい」というのが適切です。
給料を転職理由にしてしまうと、自分に向いていない仕事をすることになったり、労働時間が長くなったりする可能性があるからです。
転職理由は「得意なこと」「好きなこと」を軸に考えましょう。
6-2:たくさんの転職サイトを使ってしまう
本サイトで取り上げた転職サイトは厳選したサイトのみです。探せば探すほど転職サイトは出てきます。
それぞれに登録をしていたら、情報が集まり過ぎて、探すことが難しくなります。
「総合型」「特化型」少なくとも、それぞれ1つずつは登録しておきましょう。
6-3: 使う転職エージェントをはじめから絞り過ぎる
転職エージェントは担当者によって対応が違います。
また、運営会社によって取り扱う求人も異なりますので、時間があればできるだけ多くのエージェントに登録してみることをオススメします。
6-4:転職活動中であることを職場の人に伝えてしまう
仲の良い同僚や、上司に転職活動をしていることは伝えるべきではありません。
転職活動をして、そのまま転職すれば良いのですが、転職を辞める可能性もあります。
また、転職活動をしていることを伝えてしまうと、ほぼ確実に噂が流れて会社に居づらくなるので、注意しましょう。
6-5:転職先が決まる前に、今いる会社を辞めてしまう
今の会社が嫌で辞めたいのであれば、先に会社を辞めてから転職活動をしたいと考えるのもわかります。
しかし、転職活動は最低3か月くらいかかるということを思い出してください。
転職活動が長引けば長引くほど、焦りが生まれます。
そして気づけば、今の会社よりも待遇の悪い会社に転職することになってしまうのです。
6-6:転職先が決まらず焦ってしまう
転職先が決まらないからといって焦る必要はありません。
転職先が決まらないのは、応募先企業への適性がないことも考えられます。
一度立ち止まって自己分析をしてみてください。
自分に向いている仕事の探し方は「得意なこと×好きなこと×価値観」です。
6-7:面接時に前職の愚痴をこぼす
一番やりがちなパターンです。
しかし、一番NG行動でもあります。
会社側が愚痴をこぼす人を雇いたいと思いますか?
愚痴ではなく問題点として伝え、それを改善しようと努力した経緯を話すことで、面接時の印象も良くなります。
志望動機を入念に考えることで愚痴をこぼしにくくなるので、試してみるのがオススメです。
まとめ:転職したいなら、転職活動の流れを理解して、転職エージェントを活用しよう
転職したいと思ったら
- 転職で失敗しないための「流れ」を知る
- 転職すべきなのか判断基準を知る
- 転職を決断&転職の準備をする
- 実際に転職活動を行う
- 転職サイト&転職エージェントに登録する
- 転職活動で絶対NGな行動をしない
これらを意識して行動しましょう。
本記事の内容を実践することで、初めての転職でも不安なく、そして効率よく、転職成功できるようになります。
最後に、次の行動についてお伝えします。
転職サイト&転職エージェントに登録して「自己分析・他己分析」を行いましょう。
これで自分のやりたい仕事がみえてきます。
転職エージェントは「うまく利用する」ことが重要です。
転職を決めるのはエージェントではなく「自分」であることを忘れずに、転職を成功させましょう。